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「ニシンの燻製」の話 [言葉、日本語]

・ニシンの燻製 red herring
昔、猟犬をするときに、獲物の臭跡と交差するように燻製のニシンを引きずり、猟犬がニシンに惑わされずに正しい獲物の臭いを追うように訓練した。そこから転じて、観客を間違った方向へと導くためにわざと用意された手ががりのことをニシンの燻製と言う。ヒッチコックはこの燻製のニシンの技法が大好きだった。
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とのこと。
しかし!

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wikiより
・燻製ニシンの虚偽(くんせいニシンのきょぎ、英語: red herring)は、重要な事柄から受け手(聴き手、読み手)の注意を逸らそうとする修辞上、文学上の技法を指す慣用表現[1]。

解説 [編集]

例えば、ミステリ作品において、犯罪者の正体を探っていく過程では、無実の登場人物に疑いが向かうように偽りの強調をしたり、ミスディレクション(誤った手がかり)を与えたり、「意味深長な」言葉を並べるなど、様々な騙しの仕掛けを用いて、著者は読者の注意を意図的に誘導する。読者の疑いは、誤った方向に導かれ、少なくとも当面の間、真犯人は正体を知られないままでいる。また「false protagonist」(ストーリーの途中まで、主人公とは別の人物をあたかも主人公であるように見せる演出)も、燻製ニシンの虚偽の例である。
英語: red herringの直訳は「赤いニシン」であるが、これは、そのような名の魚種があるわけではなく、濃い味付けのキッパーを意味している。キッパーとはイギリスにある料理で、主としてニシン(ニシンとは限らないが)を、塩漬けや燻製のいずれか、ないし両方の加工をした料理のことである。この加工によって、魚には独特の鼻につく臭いがつき、濃い塩水を使うことで魚の身が赤くなる[2]。この、濃い味付けのキッパーという意味での red herring は、中世期末に遡る用例があり、1400年頃の手稿 Femina(ケンブリッジ大学トリニティカレッジ蔵:Trin-C B.14.40)27 には "He eteþ no ffyssh But heryng red."(彼は魚は食べなかったが、赤いニシンは食べた。)という記述がある。サミュエル・ピープスは、1660年2月28日の日記に、"Up in the morning, and had some red herrings to our breakfast, while my boot-heel was a-mending, by the same token the boy left the hole as big as it was before."(朝起き、朝食に赤ニシンを少し食べている間に、ブーツの踵を修理させたが、いつものように小僧は穴が空いたままにしていた)と記した[3]。
英語における慣用表現としての 英語: red herring の意味は近年に至るまで猟犬の訓練手法に由来する表現であると考えられていた[2]。由来についてはいくつかの異なる説があるが、そのひとつは、鼻を突く臭いを放つ燻製ニシンを引きずって子犬にその臭いを追うように仕込む、というものである[4]。その後、犬がキツネやアナグマのかすかな臭いを追えるように仕込まれていくと、訓練士は、今度は(その強い臭いで動物の臭いに、動物の臭いを紛れさせるために)燻製ニシンを動物の痕跡とは垂直の方向に引きずり、犬を惑わす[5]。犬は最終的には、強い臭いに惑わされることなく、元々追っている動物の臭いを追跡できるようになる。これとは別の説では、脱獄した囚人が、追跡する犬に臭いの強い魚を投げて気を逸らせようとしたことによるとされる[6]。
実際には、このような手法が犬の訓練に用いられることはないし、燻製ニシンが逃亡者に役立つこともない[7]。この慣用表現は、1807年2月14日に、ジャーナリスト ウィリアム・コベット(William Cobbett)が、自ら創設した週刊新聞 Weekly Political Register 紙に発表した記事に由来するものと思われる[2]。(ナポレオン率いるフランス軍が苦戦の上、辛勝したアイラウの戦いについて)ナポレオンの敗北を誤報したイギリスの新聞を批判する記事の中で、コベットは、かつてウサギを追う犬の気を逸らそうと、燻製ニシンを使ってみたことがある、という話を持ち出した上で、「政治的な燻製ニシンの効果は、ほんの一瞬のものでしかない。土曜には、その臭いも石のようにさめきってしまった」と記している[2]。イギリスの語源研究家マイケル・キニオン(Michael Quinion) は、「この話は、(コベットによって)1833年にも繰り返し使われ、それは「赤いニシン」に比喩的含意を読者の意識に生じさせるのに十分であったが、不幸なことに、それが実際の狩猟者がやっていることに由来するのだという誤解も生んでしまった」と述べている[2]。

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と、じつは猟犬の訓練にニシンの燻製が使われることはない、のだそうだ。

へえーー。




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