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新規事情の話(2) 社長から [新規事業の話]

ことの発端は、まだ2週間ほど前の話。

自分が所属するこの会社は従業員がたかだか200~300名の会社で、
現社長も、元々長年に渡り、自分の直属の上司だった人です。

ここ数年は、直属ではなくなり、間に他の人が入り、「ちょくちょく変わる、
よくわからない命題」に対して、答えを探すという作業をさせられていた
ような部分もありました。(自分としては…)

が、途中の人(というか直属の上司)をすっ飛ばして、
その「社長」から久しぶりに「社長室」に呼び出されました。
(ここ2、3年は遠ざかっていた社長室に来るのも久しぶりでした)

今期、自分はとうとう部下が一人もいなくなり、
たった一人で「新規の商品のシリーズ」を立ち上げる、
という仕事をしていました。

(ぶっちゃけると、以前は50人くらい部下がいたこともあり、
年間10億の利益を挙げる部署の責任者だったこともありましたが、
いろいろあって、ここ2、3年はパッとしない仕事をしていました…)

これも、社長から「特命」を受けての仕事でしたが、
なかなか現実的には非常に結果を出すのが難しいシリーズで、
同じ事業部の中でも、そこそこいい年なのに部下もいないし、
「あいつは何の仕事してんだ?」という視線も感じることが多い、
一年でした。


…話を進めます。

社長からは、
A と B という2つの新規の事業に関する資料を渡され、
来期は、どっちかの仕事をやってもらいたい、
好きな方を選べ! と言われました。

幸いなことに、A、Bの両方とも、
グループ全体で取り組むことになる、新しい事業でした。

B は規模はさほど大きくないが、他社が先行していて、
ある程度の市場が育ちつつあり、今後市場が大きくなっていくと
予想されるので、ある程度の売り上げは見込めるビジネスです。
ただ、爆発的なヒットは難しいかもしれないかな…。
成功例がある、という程度かな。

それに対し、Aは、まだ成功例がないけれども、
本当に大きな、まったく新しいビジネスで、
グループ全体の未来を作るための事業、と言ってもいいくらい、
やりがいのある仕事です。

とはいえ、まだそれにチャレンジして、結果を出した会社はなく、
相当な困難を伴う事業なのは明白でした。

でも、グループ全体から人材がすでに集められて、
動きだしつつある、という話がいたるところでささやかれている、
そんなグループ内でも「噂」になっている、その事業でした。
しかも、会長直々の肝入りのプロジェクト、という噂です。

というのも、グループ企業内の主軸を担ってきた某社から
丸々チームが異動するという話もある上に、かつ、
某大手IT企業の実績のあるチームが丸ごと引き抜かれて、
すでにその人たちも何やらシステム作りに動いているらしい、
という話も漏れてきていました。

まったく予期していませんでしたが、
そこへ自分が行くとなると、自分が所属するこの会社を代表して
行くような、そんなイメージです。

でも、「来期はどこに飛ばされるかわからない…」と戦々恐々としていた
自分にとっては、どっちもそれなりに「未来のある」、
グループ内でも期待される事業だったことに、少しホッとしました。

「窓際」に飛ばされるわけじゃない。

A と B。

どちらにするか相当悩みましたが、どうせやるならやりがいがあって、
いろんな人とのやり取りもあって、しかも自分としても興味があったが、
いままでやったことがない「ネット」をつかったビジネス、ということで、
「B」を選ぶことにしました。

社長にメールでそう伝えると、まずはその新規事業の責任者のSさんに
会って、話を聞け、と言われました。

(つづく…)


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